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2006.01.28

雨上がりを待つ。

2階に移動したPCの前で、雨が上がるのを待つ。ロスに住む友人と一緒に作るCDの録音の為だ。M-Boxなる機器を使ってデジタル録音した音源をダバオーロス間で行ったり来たりさせてアラカタ仕上げてしまおう・・・と言う計画。しかし私の今居る建物は当然スタジオじゃない。いざ、マイクをONにして録音を始めると、実に様々な音が聞こえてくる。通り一本隔てた家のニワトリの雄たけび。表通りを行きかうトライシカル (フィリピンの乗り合い三輪車) のエンジンの唸り。向かいの家に住んでいる妹の子供、セイジとメグミの声。通りを流すサツマイモ売りのおばさんの「カモ~ティ、カモ~ティ」やら、子供がバスケットボールを搗きながら歩いてく音やら・・沢山の生活音。ロスの友人に聞いてみると、これらの音は実は“どーにでもなる”らしい。しかし・・・この屋根を叩く、雨の音はダメだろう・・・。フィリピンの建物は、このゲストハウスのクラスでも殆んどが鉄板の屋根。一昔前、日本でも良くあったトタン屋根の様なものだ。強い雨が来ると物凄い音をたてる。これもまた風情があってスキなのだが・・・。CIMG2348

私達が管理しているゲストハウスがこれ。左から、奥さん・新しいお手伝いさんエドナ・ここのファウンデーションの奨学生リネット。

そんな訳で雨上がりを待ってパソコンをめくってみる。イツモ通りお気に入りの“yoshio journal” 音楽プロデューサーでもあるロスの友人のブログ、私の実兄の奥さんの“まゆはな日記”・少しだけお手伝いさせて頂いていた渋谷の通所訓練作業所・ファウンテンハウスのメンバークラブの“ストライドクラブ”のブログなどなど・・・。しかし最近、毎朝仕事がひと段落した後に見るブログがひとつ増えた。ロスの友人が音楽監督を務める日系ゴスペルクワィヤー“NCM2”のブログ、ーNCM2の「今日も1日頑張りましょう」ーだ。私はこのブログで記事をよく書いているカッパさんの大ファンである。毎朝、聖書の言葉を短く彼女のセンスで明るく解説?してくれている。その気負いのなさ、(読者側に気負いさせない・・と言う意味で・・) 良い意味での生活感にいつも脱毛している。今日のカッパさんの記事に「教会は清い人しかいけない、と思ってた・・」CIMG1352 という下りがあった。私もまったくそう思ってた。ダバオに来だした頃、妹のイネスに誘われて「話のタネ」で日曜日のミサに行った時も少しだけ“居心地の悪さ”を感じてた、正直に言うと。でも毎日曜日に出かける様になった頃「修二兄さん、仏教でもイスラムでもイイんですよ・・私達はぜんぜんこだわりません。」と私の気持ちを察してくれ、そう言ってくれた。単純な物で、それからのミサは気楽なもの、そう、むしろちょっとした“楽しみ”に変わった。

今でも私の英語はヒドイしろものだが、この頃はもっとヒドかった。神父様が何を言ってるのかちんぷんかんぷん。今は3分の1位分かる時があるので進歩したものだ・・と自分を褒めてる。それにしても話の間、言葉の間に聞き覚えの無いビサヤ語が入ると、せっかくの“理解”がすっ飛んでしまう。ここダバオでのカソリック・ミサは英語のと、ミンダナオ島全般で使われているビサヤ語の2種類があって、朝6時はビサヤ語、7時半は英語、と言うようになってる。もちろん分からないなりにもより分かりやすいと思い英語のミサに行くのだが、神父様の大半はビサヤ語を話す現地の人。英語のミサの間にも現地のビサヤ語がちりばめられる。そんな時、“理解”がすっ飛んだ時、私はただミサの雰囲気にひたる。神様に申し訳ないが、これはコレでとても落ち着きいいものだ。そしてそんな時、たまに思う事がある。この沢山の人達の中に何人のドロボーがいるのだろう・・何人の大金持ちがいて、未だにスペイン時代の様にメイドをこき使ってるのだろう・・何人の娘が夜の街に立ち、何人の男がイカサマ賭博のカモを探すのだろう・・・。でも、すくなくともこのミサの間は皆一緒だ、金持ちも貧乏も善人も悪人も・・・皆が跪き、皆が悔い改め、許しを得ようと祈る。私は行動が伴ってこそ祈りは実現に向かう、そこで初めて神は御力をかしてくださる、と思っているのだが・・・それも傲慢な思い込みかもしれない・・とも思う。なにしろ“全ての人達”に祈る権利があるはずだ。ミサの中で私の好きな箇所が有る。皆で「平和を・・」と口にしながら見ず知らずでも廻りの人達と笑顔で挨拶し、その後、両隣の人とてを取り合って賛美歌を唄うのだ。たまに照れたり、気兼ねが有ったりで、手を取り合わない人もいるが、この時は繋ぎあった手から手へと良いバイブレーションが伝わり、やがて皆の気持ちが昇華されて行く様な気持ちになる。私の奥さん、メルスはどんな風体の人でも自分から手を取る。今の私はかたわらに必ずメルスの手を握ってこの時を過ごしてる。ほんの少しのこの時間だけでも、善人も悪人も、頭の良いひとも悪い人も、良い波動をわかちあう事はきっと良いことだと思ってる。そしてこれは私に力を与えてくれている。カッパさんの記事を読み、雨の上がるのを待って、そんな事をおもいだしました。

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2006.01.26

ご無沙汰ポン。

DSC01435 いきなり今朝のゲストメニュー。ス、スペシャル・ハットドッグなのダ。ファルファッレ・パスタと茹で野菜のサラダ、コーン・スープ、モンキーバナナ、マンゴーそしてアイスティー。特にマンゴーはとろける様に美味しい。もちろんコレはゲストの皆さん様の朝ごはんなのでワシらはこんなゼータクはしてません・・・おこぼれは頂きますが・・・。

さて、まったく関係ないのだが本日1月26日は、ワシとアニキの母上様の命日。時間的にミサには行けないのでメルスとワシとでお祈りだけしにレデムトリス教会にいったのダ。DSC01437

2個で10ペソなりのロウソクを買って祭壇に捧げる。ワシらのコト、兄弟・身内のコト、(もちろんフィリピンの妹達のことやオジキ達のこと も・・)日本やアメリカの友達、彼らのご家族様達、メルスの実家の家族達・・・母親と神様に全部お願いしている自分にハタと気付き、自分の“欲張りさ”を反省もしたのダ・・! しかも2個で10ペソ、日本円で約20円のロウソクだけでダ!ドー考えても図々しいのダ。まっ、いいか~。DSC01438

教会の向かって右側に掛かってるサントニンニョの絵が夕方の薄明かりに綺麗だったのダ。DSC01443

外にも綺麗なバンナーがある。今年で100周年を迎えるレデムトリス会・記念のものだ。ワシらにお付き合いで教会まで来てくれたゲストハウスのお客様でワシの友人・トリさんはまじまじと見上げてる・・・。コノ後、ダバオに単身移住した石山のオバさんのお宅に3人でプレゼントを届けに行った。なんと、このオバさんの誕生日は1月26日なのダ!もちろんワシらは石山のオバさんの誕生日のお祈りも、ロウソク買ってヌカリ無く済ませていたのだ!

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2006.01.17

本日到着

「おかみさ~ん、銀の字からの機械と説明書届きやした!」 「銀ちゃ~ん、本日はるばる届いたよ~ん!」。ワシプロのみなさん、CIMG2360 ありがとう存じます。

ロサンジェルスから大宮を経由して“玉手箱”と化した録音機材。CIMG2363

中身をみてアニーイや銀ちゃんの心使い・・・いや!みんなの持っているワシに対する認識=電子オンチの“ワシ”には難しい複雑な物は理解できずスグニおっぽり出してしまうだろうから、キョウビ、中学生でも買い物カゴぶら下げたオバちゃんでも分かる様なモノでなければイカン!・・・との思いひし・ひし・菱形の三乗ぐらいの三菱のイキオイで伝わりました。それでもナオ、南の島に移り住んでからヨリいっそう、頭の中が“単純化されたバカ”になっているワシは頑張ってコノ本を読むのダ!読めない漢字なんかすっ飛ばしても読むのダ!デジタル、万歳!

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2006.01.15

ひさしぶりブログ、なぜなら・・・

イソガシさにかこつけてなかなか更新出来ないブログ。今もまだゲストハウスが忙しくなかなか落ち着けないのだが・・・・だが、今日は書かねば生らない。昨日、4時ごろここの仕事がひと段落して久々にメルスとTVのスイッチをON,一服しましょ・・・・タマに見る「アジアン・チャンネル」。ビロ~ンと映ったのはナンカ見たことのある物体。メルスが「あ~っ」と叫ぶ。なんとそこに映っているのはワガ旧友のひとり大治郎君が製作したヒロ・ヤマガタ氏の巨大キューブ・ホロ・アート!

たまたまこの日DSCN6840 は横浜の紹介だったらしくヒロ・ヤマガタ氏もインタビューされていた。

ワシらはTVに見入って「大治郎さんがつくったの?・・そう、ダイジロウがつくった!」などと訳も分からず興奮してたのダ。DSCN6259

内部の壮絶きらきら空間をみながら「ちれーだね~」の連発。

こんなアジアの片隅で友達の素敵な仕事を見れるなんて、まことに幸せな日でありました。

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2006.01.06

ダバオ編・ワシらの“プロジェクトZ”

けさ、ロサンジェルスのアンノウン・ベテラン・プロデューサー、ヨシオJ、マキ氏からスカイプで電話?を頂いた。開口一番ワシはヨシオどんに聞いた。「このスカイプって本当にタダ?」。CIMG2345

いつになく真面目そうなワシ。でしょ?(メルス撮影)

いや~便利なものだ。そしてまた、音楽レコーディングの世界も便利になったものだ。苦節ウン十年のヨシオどんの話を聞いてて、ワシらがウン十年前にやっていたレコーディングとゼ~ンゼン違う事にびっくらこいただ。でも“音楽”はどんなにテクノロジーが進歩してもソコに気持ちやらみんなと共有できる感じがなきゃ成り立たない。あたりまえの話だけれど、どこまでいっても“ニンゲン”だ。CIMG2341

“トホホな録音機材”と“トホホなワシ”。哀愁ただよってる。こんなに“トホホ”だが、ワシに出来る事、ワシらに出来る事をして行かなければ!と切に思ったダバオの朝であった。ホントみなさん、宜しくお願いしま~す、なのだ。

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2006.01.03

パラダイス日和

イネスはメグミとの約束をすっかり忘れていた。本当は昨日パラダイス・ビーチに行く約束をしていたらしい。昨日の夕方、恐ろしく通る声でメグミが泣いていた。お向かいのイネスの家から響くメグミの声にメルスが様子を見に行って、帰ってくるなり「明日、パラダイス・ビーチに行ける?」と、やや優しく、でも「ことわったら、しょうちせんド、われ・・」つー感じで言われ、小心モノのワシは「ハ、ハイ!」と言ってしまったのダ。何はともあれ6時30分に出発。10分かからずパラダイスへの船が出る桟橋?へ到着。CIMG2269

桟橋というか、浜辺。CIMG2273

すでにイイキになってるみんな。CIMG2278

でもこの渡し船、お客が集まらないと出発しない・・・・待合小屋で10分ほど待機。CIMG2282

やっと乗船。CIMG2289

およそ7~8分の船の旅。向こうに見えるのがサーマル島。昔は原生のココナツだらけだったそうだ。夕方になると空が暗くなるほど沢山のコウモリがダバオに向かって飛んできて「コウモリ島」と言う人もいたらしい。よく話を聞いてみるとその大きさからフルーツ・バットの生息地だった様だ。CIMG2298

父と娘、トントンとメグミ。CIMG2300

ワシらはいつも「パラダイスで朝ごはん食べよう!」って感じでここに来るのだ。そしていつものオーダー、アルスカルドという鳥おかゆとハンバーガーにクラブハウス・サンドウィチ。みんなで食べるから美味しいのよ、これが!CIMG2335

セイジ博士も食べてる。CIMG2302

波打ち際から徒歩1分のコテージ・エリアをダバメルがご紹介しましょう。こんな感じのヤシの木陰をドンジャラ・ホイと潜り抜けるとモウそこはコテージ。セミダブルぐらいのベットが二つ、シャワー付きで一晩2000ペソ。円で言うと約4000円。快適でのんびり。ゆっくりダバオに遊びに来る人には本当におすすめ!CIMG2307

一軒を半分ずつでレンタル。もちろんクーラーも付いている。手前に見えるテラスで本を読んでもよし、ビーチで水遊びもよし。ワシらが形式的に行ったセブなんかよりもゼ~ンゼン、イイ!しかもゼ~ンゼン安い。CIMG2310

手入れも行き届いていて、気持ちよく南国ハライソ気分が楽しめる。CIMG2312 CIMG2313

クリスマスの飾り。フィリピンでは1月10日ごろに飾りをしまう。CIMG2315

ダバオ市の対岸に浮かぶ島サーマルはこういう島。左手で示しているのがここパラダイス・ビーチ。ワシの立っている側がダバオ市。CIMG2319

ビーチには卓球やらビリヤードやらある。CIMG2322

ここはあくまでも小さな子供のいる家族でも楽しめるように出来た小さな海水浴場。ダイビングやサーフィンとかのマリンスポーツが狙いならまったく不向きだがワシらにはピッタンコ。CIMG2338

みなさんも「おいでませ、パラダイス・ビーチ」ワシとメルスがご案内いたしますマス。

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2006.01.01

2006年

世界各地で生息されている約、数人の「南の島でポン」のポンな読者の皆様、あっ、あけましておめでとう御座いますなのダ。ロスのTT狸さんの所はまだ“明け”てない様子だがココダバオはもれなく“明け”ているのダ。CIMG2258

このとうり。100円ショップで買ってきた正月飾りもあでやか?CIMG2260

12時の年越しのさいメグミも含むみんなで“プ~プ~”ふいた紙ラッパ。吹かない時は頭にかぶれるようになっているシャープ的スグレモノ。CIMG2262

正月情緒ただよう卓球台の上に盛り付けられた正月情緒ただよう果物。

去年はイロンナことがあり、イロンナところが変わったワシでありますが今年もメルス共々、ますますのご指導、ご鞭撻のほど、隅から隅までズズズィ~と、おん願いたてまつりまする。

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