おしりに火がつくダバオの夕暮れ。
はて、さて、正直、おしりに火がついて来たのダ。来月3日には日本へ移動、5日には初めてのロサンジェルスに移動。そ、それまでにベーストラックの録音を済ませなきゃならんのだが・・・。いが・が・いが・・・・。午前中はロスの銀の字師匠と打ち合わせの予定だったが、本日ロスも、てんてこ・舞の海、状態だそうで取りあえず5時間後に連絡を取り合うことにし、互いに時計を07・46時に合わせたのダ。その間ワシは資料取り。MKD・ミンダナオ国際大学・・[ミンダナオ島・ダバオ市にある、日本語を専科に取り入れてる学校で、フィリピン日系人会、JPVA,日本フィリピン・ボランティア協会、沖縄ダバオ会、ライオンズクラブなど、多くのかたがたがに協力して頂いている。この建物は“お父さん”ことオジキ、内田達男が故・内田あや子(叔母・旧姓・本田)の名の下に寄贈した。]・・・MKDに勤める妹、イネスのために日本の資料探しを手伝った。 この時計台のビルディング。ちなみにこの手前の土地にこんど、コンドミイニアムが建つらしい。なにせここダバオはフィリピン、第二の都市であり100年以上前から沢山の日本人が移民してきた場所。昔はリトル東京と呼ばれていたとか・・。一時、日本系企業がテロなどの恐れと“よりやすい労働者”のためにダバオを去っていったが、いまは韓国の人達がワンサカはいってきてる。ワシも住んでるこの近くはここのところダダ~ッと開発ラッシュなのだ。そんな訳で家に帰ってきたのはお昼前。新しい歌詞の差し替え録音をする。
これらの楽器は今回の“GINTE2”ユニットの為の録音に使っているメインギター。中でも一番使うのは、25年程使っているオベイション・レジェンドとここ2年程の使用だけどヤマハ・のコンパス・シリーズ。オベイションはギターの先輩でもある洪栄龍氏から加藤登紀子さんのサポート・ギターにさそって頂いて、その時、洪さんにみ立てて頂いて購入した。不思議なことにこの時の加藤さんのシングルリリースは「アナック」というフィリピンの有名なシンガーソングライター、フレディー・アギラ氏の訳詞バージョンだった。初めは「夜のヒットスタジオ」やらのTV・サシの仕事だけだったが、洪さんの親切な引きもありその後1年半ほど全国コンサートも含め、仕事をさせて頂いた。ヤマハに関してだが・・もともとワシはヤマハさんが初めてエレアコを発表したときのデモンストレータをやらせてもらった。その時ヤマハの開発で沢主任さんと言う方に殆んどプロトタイプの10本ほどのエレアコ・ギターを浜松のヤマハ本社工場で選ばせていただいた。ヤマハ5ESLだったかな・・?中間機種だったがダントツに乾いた音がしてたのでコレに決めた。そして沢さんの好意でその後このギターはケメ・佐藤公彦さん、サムちゃん、坂田修さん(後のおかあさんといっしょ・唄のお兄さん)、細坪基佳さん(ふきのとう)のライブ・レコーディングなどフォーク系アーティストの人達のサポートにメインで使わせていただいていた。しかしフィリピン、ダバオにロングステイ・・いや住んじゃおう、と思った時、この湿気の多いダバオに愛着の有るヤマハを持ってくるのは危険(湿気などで楽器が傷む)と思い、信頼でける友人で先日もこのブログに書いた「天山」氏に「このギター、使っててくれるとウレシイんだけんども・・・」といって彼に使って貰うことにした。その代わり新しいシリーズ・コンパスを買ってダバオに持ってきた。とてもコンディションもよく使い易い楽器なのだ。さてガチャガチャと写っているなかでオベイションの右・ヤマハの右にそれぞれ写っている12弦と6弦。これはここミンダナオ島で作った。2年前、ダバオ市のセントラル・バンクと言う展示会場で全ミンダナオ物産展みたいなのがあって、そこにミンダナオ島・サンボアンガからきている楽器やさんが持ってきていたギターに驚いた。すごく綺麗だったのだ。音的には“スゴク”はなかったけど変わった音で面白いしナンテッテモかっこよかった!材料を聞いてまたビックリ。表面板は果物の木、ジャックフルーツで出来ていた。 上の写真の2本は違うけどこれが、ジャックフルーツ・ギター。
ネック、くり貫いて作ってるボディは共に、マホガニーの親戚の木?だそうだ。
実はこのギターは今年4月にCD製作の打ち合わせのためワシはダバオから、ヨシオ氏はロスから、エグゼクティブ・プロデューサー“大ちゃん”氏はロンドンから、みんなでイッセノセで東京に集まった時、PNJK・IS(フィリピン日系人会インターナショナル・スクール)の校歌を作ったときのお礼もしてなかった「天山」氏にお土産として持っていったものだ。
持つとこんな感じ・・カッコいいでしょ!音はカシャカシャしているけれど、ピエゾ・マイクとかしこんでエフェクトするといい感じになると思う。幸い「天山」氏はウインダム・ヒルの有名なクラフト・マンの方とお友達、また日東紡音響などの音響会の最先端の方達と仕事もしてるしお友達。きっと、このギター、ええ~ギターになると思いま!・・あらま、もうこんな時間!おしりに火・・こんなことしてられないのダ。また録音はじめますだ。CU.