All soul's day・・・フィリピンのお盆。
昨日、11月1日は“全ての聖人を記念するAll saint's day(All Hallow's)”ですた。そして今日は“全ての死者の魂に祈りを捧げるAll soul's day”なのれす。色んなお国や、同じクリスチャンでも違ったりしますが、カトリックが大多数をしめるここフィリピンでは一般的にこんな風に認識されてるヨーダ。ワシらも毎年この日にはフィリピンの家族の墓参りに行く。昔の様に“ホイキタ・・!”っと鎌倉・長勝寺にお参りに行けなくなったので、せめてフィリピンの家族だけでもと、欠かさず通ってる。鎌倉の方はアニキさま御夫婦や親友達が面倒をみてくれている。本当に感謝なのダ。
明日から“ダバオにリトル・リーグを作る”プロジェクトを進めてるユウスケ君が友人を連れてやって来る。前後して何人かのお客さんのご予約が入っているので、今日は朝からゲスト・ルームのメンテナンスやら最終清掃、備品の点検などを3時頃までワシ、メルス、エドナの3人でやっていたが終わらず。後をエドナにまかせてダバメルはお墓まいりに行ったのだ。
そんな訳で出発が遅くなってしまったので奮発してタキシー!・・・ところが目指す墓地の前の道はこりゃまた、混雑緩和のために一方通行でワシらの方角からは進入禁止にされてしまった。
道すがら、茹で玉蜀黍なんかも売っている。揚げバナナやスマン(チマキのようなもの)やショッパオ(肉まん)ホットドック、アイスクリーム、携帯電話のプリペイド・カード(こちらの人はこのプリペイド式で使っている人が多い)まで売っている。なんせ、昨日の夜からお墓に泊り込んでる 人達も沢山いるから・・・。
ここはダバオ市内でも高級な方のプライベート・セメタリー。その中でもこの辺は中流の人達のばしょのようだ。本当のお金持ちの人達のお墓はこの写真の奥のほうにみえる建物のなかにある。中にはクーラーがついてるお墓もある!なにしろお金持ちの人はそのお墓の建物の中で、中流の人達は手前に見えるようなテントをお墓の上に張って、遠くから集まってきた家族、親戚達と一晩飲んだり食べたり話したり・・・大笑いしてるかと思えば、みんなでお祈りをしていたり・・・・日本人の感覚とはだいぶ違うけどナカナカいいもんであ~る。
この辺はこの墓地の中でも中流とお金持ちとの中間、つまりプチお金持ちぐらいの所のようだ。
なにしろ家族の多いフィリピンの人達、こんなジープニーを借り上げて来ている一家もいる。もちろんジープニー・ドライバーが昨日、今日と仕事を休んで来ているって言うのもあるが・・・。
このプライベート・セメタリーの隣にパブリック・セメタリーがある。ランクとしてはもっと安くなる。庶民の墓地。
一般的にパブリックのお墓は殆んどがこのように石棺式になっていてお墓どうしも隣接している。どうかすると、墓地の奥に行くのに人様のお墓の上に上って行かないと進めなくなる場所すらある。もちろん悪気があるわけじゃないし、ココの人はそういう事に寛容なのであまり気にしないけれどね。そして、この写真でも判る様に木の柱とトタンの波板で屋根カケしてあるお墓。こうやって屋根をつけて、このお墓の上に座ったり寝そべったりして一夜を過ごすのだ。ここはダバオ市内だからコンナ感じ。妹・イネスの実家のお墓もパブリックだけど、ここからもっと山の方に行ったカリナンという田舎町にあるのでこのような小屋ガケもニッパ椰子の葉で葺いてあったりして、ソレはソレで風情があるのダ。
パブリックの土地の狭さもあるのか?こんな4階建て・・・?のお墓もあった。3階建てのまでは見た事があったが4階建ては初めてみた。びっくらこいた。
見渡すかぎり“お墓”。なかなか凄い眺めでしょ。
ここにいる子供達は遊んでるんじゃなくて“仕事中”なのだ。この時期、みんながこの石棺式のお墓の化粧直しのため水性ペイントで白く塗り直すのだ。
これは夕方4時半ぐらい。もう少したつと、殆んどの人達が帰り始める。黄昏ていく中、墓地中に無数の小さなロウソクの灯がゆらぐ。「それじゃ、帰ります。また来ますからね・・・」てな感じ、家族で頭をたれ お祈りを捧げる人達がシルエットになる時間。そこ、ここに家族で歌う賛美歌が聞こえてきたりする。なにか、知れない“満たされた時間”を感じたりするのだ、こんな時。いつも、思うけど不思議な日だ、All soul's day ・・・・・。
Comments
記事と関係ないけど、
いよいよ本日、ギンテツ、ニューアルバム
リリースですね。
大宮では、内輪でお祝い、勝手にやる予定です。
おめでとう!
Posted by: ひげほ | 2006.11.08 06:48 AM