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2006.11.29

“銀ちゃん”の新しい夜明け。

Cimg8147 すべてはここから始まった。超旧友、ヨシオ・J・マキ氏との付き合い、そしてワシの音楽。同じく超旧友、林“寅”氏もよく言うがアノ頃のワシらは本当に小生意気なヤツらだったはずだ。30年以上たった今日でも、このジャケット写真からはドヒャ~っと“小生意気臭”が発散されている。そういう意味でもこのジャケットを作って下さった写真家の内田巧さんやデザイナーの茂木さんの鋭い洞察と感性にいまさらながら驚かせられる。

とっとっとっ・・・話が逸れてってしまいそう。今日のお題は“銀ちゃん”のあらたしい夜明け・・・・ロサンジェリスのアンノウン・プロヂューサーミキサーでアレンジャーでアーチィスト。ワシらの中では“銀の字師匠”と呼ばれ始めたヨシオさんのお話。この全ての始まり、「銀河鉄道」が空中分解してから(我々は正式に解散はしておらなんだ・・・有名じゃなかったのでその必要もなかったし、自分たちのやりたい事しか考えてなかったので・・・)アメリカに渡った。あの時の気持ちをワシは今でも憶えてる。言い方は悪いが“無謀”に思えた。あの時のアメリカは今よりもっともっと遠かった。そんな所へ行ってだいじょうびなんか??英語はどーすんじゃ??ドルはもっとんのんか??・・・??沢山の???がワシの頭の上で飛び回ってたのを憶えてるのだ。でも結局彼はスッスパア~ンと旅立って行った。スゴイ・・と思った。きっとあの時彼は物凄く大きなアメリカの音楽への憧れと自分を奮い立たせるための物凄いパワーを持っていたのだろう。モヤモヤとしながら日本に居続けたワシとはオオ違いだ。そしてウン十年ぶりに再会して始めたGINTE2プロジェクトで彼、ヨシオさんから感じるのは“何かを形にするパワー”だ。本当に恐れ入谷の鬼子母神。Cimg4507

GINTE2のレコーディング時にサンディエゴだったっけ?海の見渡せる公園にあった木。“風に吹かれて”・・・冷たい雨や“激しい雨”に叩かれながらも根っこをしっかりと大地にはやし暗い夜を渡っていく人達を見守る灯台のそばに立っている。この“傾き具合”がイイ感じだ。この木はワシの中のヨシオさんを象徴している。

正確には昨日、日本時間の11月28日。アメリカ時間では今日、この世に生を受け沢山の人達と共に今まで歩いてきたヨシオさんは、また“新しい夜明け”を迎えた。おめでとう、そして、有難う!彼をこの世につかわし、私たちと同じ世界で共にあゆませて頂くことを、神様こころから感謝します。

PS

実はここ10日間ほど、ダバオの少年野球の事でワシらの所属している現地NGOダート・内田デベロップメント・ファウンデーションが沢山のゲストを迎え忙しく自分たちの事は何にも出来なかったダバメルなので、ヨシオさんのお誕生日にかこつけて、カテドラルでお祈りした後、デナーをたびに行こうと考えてます。

To : Mr.Yosio J Maki

HAPPY BIRTHDAY TO U !

From Merce & Shuji

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2006.11.18

“ごはん”の国からこんにちほ。

Cimg4985 ここはガイサノという大型ショッピング・モールの中にあるフード・コート、お好みのお店から定食を買ってきて食べられるようになってる所。町の通り沿いにオカズの入った鍋を並べている簡易食堂、カレンデリアより高めだけんども飲み物も入れて一人80~90ペソでたびられる。(約200円ぐらい) 200人ぐらい座れそうな食堂の周りにコンナ感じで15軒ぐらいのお店が並んでるのだ。Cimg4982

そしてこの15軒ほどのほとんどのお店がこのような、ごはんとオカズの定食を出している。日本のようにスパゲッティがあったり、ソバ、ラーメン、お好み焼き?とかがあったり・・・というような日本ほどのバラエティーは無いのだ。(もちろんラーメンのようなバッチョイやビーフン、パンシットという焼きソバなんかはあるが・・)なんといってもメインは定食。オカズとごはん。そう・・ここは“ごはん”の国なのだ。ここでのワシらのお好みはバナナの葉で包んだごはんと色んなオカズの定食。このごはん「ダホン・ライス」と言う。“ダホン”はバナナの葉っぱの事。ごはんにバナナの葉っぱの香りがうつっておいひ~。Cimg6528

ダホンはお皿がわりに使ったりもするのだが、家に余ったダホンがあったりするとメルっちゃんは自家製“ダホン・ライス”を作ってくれるのだ。Cimg6535

こーやって、そーっと、しらいて行くと香草ほど強くないビミョーなヒナビタ感じの香りが漂う。Cimg6541

これに揚げ春巻き(シャンハイ・ルンピヤ)生しらすのかき揚げ(トルタン・ナイロン) トマトにゆで卵、スープでお昼ご飯の一丁あがり。メルっちゃんは7才までミンダナオ島の南の端、サンボ・アンガという所にいたのだが小学校へのお弁当はよくこのダホン・ライスを持って行ってたそうな。Cimg6483

お弁当といえば・・・市場あたりにいくとコンナのもある。聞いたら椰子の葉っぱだといってたが、この菱形に編んだ中にごはんが入ってる。でもやっぱりワシはメルっちゃんの作ったダホン・ライスが好き。

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2006.11.09

“シミツのにもつ”

はるばる日本から海を越えて“シミツの荷物”が届いた。待ちに待ったGINTE2の「いつの日か」の見本盤CDがダバオ中央郵便局についたよ~ん、の おてまみ がポストに入ってたのでタッタカタッタ、トッテチと取りにいったのダ。Cimg7685

まゆはなさんご自慢のガムテープでチレイに包装された7枚のCD。ソファークッションはもうすでにクリスマス仕様になってマスCimg7688

どーよ、この哀愁の漂うジャケット。

何はともあれ、本当に沢山の方々のおかげ様でここまでこれた。そしてこれからも

みなさんの力をお借りして沢山の人達と共有できる音楽を目指してタッタカタッタと進んで行きたいと思いマス。

皆様、どんぞ宜しく・・・!

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2006.11.02

All soul's day・・・フィリピンのお盆。

昨日、11月1日は“全ての聖人を記念するAll saint's day(All Hallow's)”ですた。そして今日は“全ての死者の魂に祈りを捧げるAll soul's day”なのれす。色んなお国や、同じクリスチャンでも違ったりしますが、カトリックが大多数をしめるここフィリピンでは一般的にこんな風に認識されてるヨーダ。ワシらも毎年この日にはフィリピンの家族の墓参りに行く。昔の様に“ホイキタ・・!”っと鎌倉・長勝寺にお参りに行けなくなったので、せめてフィリピンの家族だけでもと、欠かさず通ってる。鎌倉の方はアニキさま御夫婦や親友達が面倒をみてくれている。本当に感謝なのダ。Dsc03608

明日から“ダバオにリトル・リーグを作る”プロジェクトを進めてるユウスケ君が友人を連れてやって来る。前後して何人かのお客さんのご予約が入っているので、今日は朝からゲスト・ルームのメンテナンスやら最終清掃、備品の点検などを3時頃までワシ、メルス、エドナの3人でやっていたが終わらず。後をエドナにまかせてダバメルはお墓まいりに行ったのだ。Cimg7385  

そんな訳で出発が遅くなってしまったので奮発してタキシー!・・・ところが目指す墓地の前の道はこりゃまた、混雑緩和のために一方通行でワシらの方角からは進入禁止にされてしまった。Cimg7400_1

しかたないので、タキシーを降りてドコドコあるく。Cimg7386

道すがら、茹で玉蜀黍なんかも売っている。揚げバナナやスマン(チマキのようなもの)やショッパオ(肉まん)ホットドック、アイスクリーム、携帯電話のプリペイド・カード(こちらの人はこのプリペイド式で使っている人が多い)まで売っている。なんせ、昨日の夜からお墓に泊り込んでる 人達も沢山いるから・・・。Cimg7394

ここはダバオ市内でも高級な方のプライベート・セメタリー。その中でもこの辺は中流の人達のばしょのようだ。本当のお金持ちの人達のお墓はこの写真の奥のほうにみえる建物のなかにある。中にはクーラーがついてるお墓もある!なにしろお金持ちの人はそのお墓の建物の中で、中流の人達は手前に見えるようなテントをお墓の上に張って、遠くから集まってきた家族、親戚達と一晩飲んだり食べたり話したり・・・大笑いしてるかと思えば、みんなでお祈りをしていたり・・・・日本人の感覚とはだいぶ違うけどナカナカいいもんであ~る。Cimg7397

この辺はこの墓地の中でも中流とお金持ちとの中間、つまりプチお金持ちぐらいの所のようだ。Cimg7396

なにしろ家族の多いフィリピンの人達、こんなジープニーを借り上げて来ている一家もいる。もちろんジープニー・ドライバーが昨日、今日と仕事を休んで来ているって言うのもあるが・・・。Cimg7391

このプライベート・セメタリーの隣にパブリック・セメタリーがある。ランクとしてはもっと安くなる。庶民の墓地。Cimg7416

プライベートとはぜんぜん違うのだ。Cimg7407

一般的にパブリックのお墓は殆んどがこのように石棺式になっていてお墓どうしも隣接している。どうかすると、墓地の奥に行くのに人様のお墓の上に上って行かないと進めなくなる場所すらある。もちろん悪気があるわけじゃないし、ココの人はそういう事に寛容なのであまり気にしないけれどね。そして、この写真でも判る様に木の柱とトタンの波板で屋根カケしてあるお墓。こうやって屋根をつけて、このお墓の上に座ったり寝そべったりして一夜を過ごすのだ。ここはダバオ市内だからコンナ感じ。妹・イネスの実家のお墓もパブリックだけど、ここからもっと山の方に行ったカリナンという田舎町にあるのでこのような小屋ガケもニッパ椰子の葉で葺いてあったりして、ソレはソレで風情があるのダ。Cimg7410

パブリックの土地の狭さもあるのか?こんな4階建て・・・?のお墓もあった。3階建てのまでは見た事があったが4階建ては初めてみた。びっくらこいた。Dsc03613

見渡すかぎり“お墓”。なかなか凄い眺めでしょ。

ここにいる子供達は遊んでるんじゃなくて“仕事中”なのだ。この時期、みんながこの石棺式のお墓の化粧直しのため水性ペイントで白く塗り直すのだ。

これは夕方4時半ぐらい。もう少したつと、殆んどの人達が帰り始める。黄昏ていく中、墓地中に無数の小さなロウソクの灯がゆらぐ。「それじゃ、帰ります。また来ますからね・・・」てな感じ、家族で頭をたれ お祈りを捧げる人達がシルエットになる時間。そこ、ここに家族で歌う賛美歌が聞こえてきたりする。なにか、知れない“満たされた時間”を感じたりするのだ、こんな時。いつも、思うけど不思議な日だ、All soul's day ・・・・・。

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2006.11.01

All saint's day だよ~ん。

万聖節、All Hallow's・・・フィリピンでは今日のこの日All saint’s day と言ってるのダ。沢山の人達が今日からお墓参り。そしてそのままお墓で野宿したりもする。この2日間、公営の墓地も私営の墓地も出店は出るは、お墓にテントを建てて一晩中みんなおしゃべりしてるはで、大賑わいだ。マティナという所の道路はお墓参りのために交通閉鎖したりもするぐらいなのダ。とは言っても多くの人がお休みするから道もすんごく空いている。ちょっと前までは、この11月1~2日はショッピング・モールもレストランも街中お休みでジープニーやタクシーなど交通機関も個人的に休む人が多くまばらにしか走ってなかった。でも最近はモールもあいてるジープニーも結構走ってる。Cimg7309

とは言ってもコンナ感じで結構“閑散”としている大通り。

今日は朝の仕事を早めにすませてスタッフのエドナも連れてカテドラル教会に行くことにしたのだ。 Cimg7312_3

家からジープのはしってる大通りまで歩いて行きソコからポンシャノというところまで行く。Cimg7324 

ポンシャノで降りて5分ほど歩くと市役所のまえのカテドラルにつくのだが普段ゴチャゴチャしているこのあたりも“閑散” すっからかん。Cimg7355

カテドラルの前で出店をひろげる花屋さんのオバチャンたち。Cimg7363

その向かいの路地をピュッと入るとカテドラル。Cimg7334

エドナとメルスはロウソク売りからお祈り用のロウソクを買ってる。 Cimg7345_1

お祈りしながらロウソクに火をつけ献灯した後、カテドラルに併設している小さなチャペルでひとときのお祈り。

Cimg7361 カテドラルを出てすぐのところで果物屋さんに立ち寄り。Cimg7360

メルスは大好物のランソネスという果物(ざるの中に見える茶色のやつ)を見つけてしまったのダ。Cimg7374

結局、買ってきてしまったのだ。これがランソネス。Cimg0428

ランソネスはコンナ風にして木になるのよ~ん。Cimg7375ベビー・ランソネス。

爪でピュッと割るようにすると中には透き通った綺麗な実が・・・Cimg7380

コンナ風に房になってる。これをチマチマたびるのだがメルスのようにランソネス好きの人は“やめられない、止まらない”状態になるらしい。美味しいには美味しいがキモチ渋みがある。ワシはランブータンの方が好きなのであまりたびないのダ。ワシが気がついた時にはこの買ってきた1キロのランソネスはテーブルの上で皮と種だけになっていたのダ。

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