フィリピンのお盆。
大きなアカシアの木、風船売り、ブルー・シートのテント、賑わう人々・・・。こりは墓地の中だす。ハロウインの翌日11月1日はAll saint's dayといって全ての聖人に祈りを捧げる日なのだ。http://davashu.way-nifty.com/blog/2006/11/all_saints_day__dde9.htmlそして、その翌日、11月2日はこりゃまた全ての死者に祈りを捧げる日、All soul's day・・・みんながお墓参りに来る、言わばフィリピンの“お盆”なのだ。http://davashu.way-nifty.com/blog/2006/11/all_souls_day_cd06.html だが・・・公的にも全国的にお休みのこの2日間、多くの人が自分の親爺様、お袋様、ジイ様バア様などなどが眠るお墓に来て、中にはテントを張って「聖人の日」から1晩泊り込みで「死者の日」1日を家族とお墓で過ごす。そんな訳でここダバオでは11月1日、2日共に公営墓地も私営墓地もいきなり大騒ぎとなり、お墓の中のジイ様バア様たちも入れ替わり立ち代り、親戚たちは来るは、子供たちはお墓の上を走り回るは・・・で、おちおち安眠できないと思うのだが・・・・??
そう言うワシらもお墓で大騒ぎだす。貸しテント屋に頼んで建てたテントの中で花やロウソクをたむけるのだ。三々五々、一族が訪れて来るので1.5間X2間ほどのテントの日陰でそれぞれ持ち寄ったお弁当をたびたり世間話したりしてこの2日間を過ごすのだ。
ワシらはお弁当を用意しなかったのでマクドで買ったバリュー・ミールをたびた。もつろんワシはフィレオ・フィッシュのフレンチ・フライ、アップ・グレードだったがこの子達にフレンチ・フライはみ~んな、たびられてしまった!
でも、ご安心を!・・・この2日間、墓地の中にはこんな出店もあるのだ。子供らにハンバーガーをたびられてしまったトントンは早速このホット・ドッグを買ってきてかぶりつくのだった。
「ティンカラ、ランラン、ティンカララ~」っと音楽を流しながらキィ~コ・キィ~コと自転車でネッスルのアイスクリームも売りに来るのだ。
まだお墓には入らないジイ様バア様も沢山くるのでこんな救護所もあるのだ。
お金持ちの人達のお墓はこんな風に一軒家になっている。中にはもの凄く大きくてエアコン付きのお墓もある。何しろ暑い国なのでテントを用意しても1日いるのは大変だす。それでもこの日お墓に泊り込む人は沢山いる。ワシらは小一時間いて引揚げたのだす。
翌日のAll soul's day、死者のために祈る日、言わば“お盆”の本番の日。ワシらダバメルはお祈りをするためにアテネオ・デ・ダバオ(アテネオ大学ダバオ校)の中にあるチャペルに向かった。
ここダバオもミンダナオ島の中では都会。お休みの日にもかかわらず朝7時からのミサ(Mass)は人が少なかった。たびん・・・ダバオに働きに来てる人達もこの2日間自分達の里に帰って家族と過ごすのだろう。
ミサを終えてアテネオ大学の前の大通りに出たらバタバタバタァ~っとサイドカーのオートバイが走り抜けて行ったが・・・一瞬ではあったが動体視力にものいわせチェック。なんと子供が多いとは言え9人乗ってた!きっと、こりからお墓参りにいくのだらう。
尊敬する叔父、内田達男とフィリピンの子供達のための無償ボランティアでゲストハウスの管理をしているワシらダバメルはミサでお祈りした後、墓参りには行かず、いったんゲストハウスに戻るのだ。ゲストハウスの管理の仕事は忙しい時も暇な時もあるが、基本的に年中無休の仕事だす。カレンダー通りに休暇を取れるような仕事ではなく、日々やらなければ成らない仕事があるのだ。
夕方までエドナとひとしきり、仕事を済ませたワシらは再度サン・ペドロ・セメタリー(サン・ペドロ私営墓地)に向かう。墓地のそばは相変わらず混雑だす。
サン・ペドロ・セメタリーの隣にある公営の墓地にも沢山の人達。
ロウソクの灯、ひとつひとつに沢山の祈りがあるのだろう。亡くなった家族・友人への思い、この世の家族・友人への思い・・・だけんども、祈る、っつう事は、みんなへの思いや神様への思いを借りて、ザワザワする事が多い自分のココロを穏やかにする事なのかも知れないのネンのねん・・・。
兎に角、GINTE2の日本ライブhttp://www.ginte2.com/に向けてアセリの入ってるワシではあるが、ひと時ココロ静かな夕暮れ時であったのダ。
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