琉球宮廷音楽とミンタルの慰霊祭
帰りぎわに花売りの娘からサンパギータhttp://philippines.web.fc2.com/sampagita.htm を一房、10ペソ(約20円) で買った。5ペソコイン2枚のところを、メルっちゃんがわざと5ペソと10ペソの2枚のコイン、ちまり、15ペソ・・渡したら、この娘、「アテ!まつがったよぉ、5ペソ多いよ~」っと正直。ワシはニカニカ笑って、ポンポンっと肩をたたいたら、この娘もニッコリ。
帰りのジープニィじゅうにサンパギータの甘い香りが漂うざんす。3日ぐらい前から腰を痛めたワシは内田のお父さんのダバオ用に買ってあげたコールマンのトレッキング用の杖をついてるダス。ダバジー・スタジオに篭ってGINTE2=ギンテツ用のデモ録音をやっているので大工さん時代に痛めた“ぎっくり腰”が甦ってしまったのダ。財津一郎的・ひじょぉ~にキビシイィ!・・・のだ。
それでも、もつろん、オミヤのお菓子は買うのだ。カルカン饅頭のような食感のビビンカと、ココナツの葉っぱで包んで蒸してあるふた口、もち米おにぎりのようなイボスという食べ物。メルっちゃんのお爺さんはこりの大きいのんをお弁当で持っていってたそうだ。とりあえず、このビビンカをたびながら、このブログを書いてるダス。さて・・・先週の事・・・・
近くのトヨタ・ディーラーにはコリー・アキノの追悼横断幕がかかげてある、このダバオに国際交流基金で日本文化大使をお努めになってらっしゃる、琉球宮廷音楽の第一人者、喜瀬慎仁さんがいらっしゃった。http://rca.open.ed.jp/music/courtmusic/index.html
マニラやバギオで公演なさった後、8月11~12日、ダバオまで足をのばして下さったダス。フィリピン日系人会国際学校=PNJK-ISの視聴覚室で、ひと時、奥の深い琉球音楽を唄とさんしんで紹介して下さった。この教室はイネスの要請で既存の2つの教室をぶち抜き設計したが、音響と防音面を満たしなおかつ、100人以上のキャパシティが条件だった。時間が早かった事もあったが、第一部では7割がたの入りだったが第二部では、ほぼ満員。かなりの皆さんが参加して下さった・・・ってこと。
沖縄からの入植者が多かったこのダバオ、日系人もピノイも興味深げに“琉球の音楽”に耳をかたむけていたダス。日本領事館とダバオ日系人会の協力で我がPNJK-ISでこのような文化交流のひと時が、毎回持てる事に感謝ダス。三矢領事閣下、PNJK-IS理事長エスコビリヤ判事、ダートバーゴ市民栄誉賞受賞者でPNJK長老のフェルナンデス牧師、そしてフィリピン日系人会・会長ジュセブンさんらと、感謝状贈呈後の記念写真の喜瀬先生。ありがとうございました。
そして、イネスが無事帰ってきた翌日、8月15日。ミンタルという街にある戦前からの日本人墓地で慰霊祭がおこなわれ、トントン&イネス一家 (イネスは日系人) そしてワシらダバメルも参加した。トントンの運転で朝、ミンタルに向う。耳掻きの先っぽ、あたりがワシらの住んでるダバオ市ラナン、ベルサリオ住宅だす。そして、右下のミニーちゃんボールペンの指す先、赤い道沿いがミンタル。上のプーさんボールペンが指す所がこのミナポンに良く出てくるカリナンという街。ここも日系人ととても関係の深い街。そして、ダバオの“はなちゃん”の前足あたりがメルっちゃんの実家、タムガンなのだ。ミンタルはアルファベットの方が当て字で日本人の入植者が命名したのは“民多留”という字だそうだ・・・。
大きな木の木陰に守られた墓地はすでに沢山の日系人の方々と関係者の方々が集まっていた。
毎年、フェルナンデス牧師がこの式を司ってくれている。もちろん彼も日系人。日系人として初めてダバオの栄誉市民賞のようなダートバード賞を受賞した人だす。そしてUCCPというフィリピンでは大きなプロテスタントの教会牧師さん。でも、この慰霊祭の時は日本に敬意を表してお線香をあげ仏式のお参りの仕方を用意してくれているダス。
もう、リタイアしてるのでたまにしか会う機会がないけんども、前PNJK-IS小学部校長のママ・ハウ先生も元気そうで何より。ママ・ハウの日本名はホンダなのでダバオでのワシの親戚・・・??
ダバオ市のみならず、周辺の町にに住む日系人な方々がチャプターごとにお参りする。カリナン・チャプターにはグロリア叔母さんナナイ・ポピング、アピゴ先生の顔がみえる。トリルやディゴス、タゴムなど沢山の所からみんなミンタルに集まってきてたのダ。
三矢領事閣下も献花下さる。
ワシもダバオ・チャプターとしてパナギートンさんやネルマさんたちの後に、メルっちゃんと共にお参りする・・・。
傍らにはこんなモスレム様式のお墓もある。
いつも、近所の子供達の遊び場になってるこの墓地、にぎやかでイイか・・・? それともウルサイか・・?? 一昨年だったか?・・・やはりこの慰霊祭の時、パナギートンさんが挨拶のスピーチをしている時に、ちょっとうるさかった子供達を「大事な話をしてるのだから静かにしなさい!」っとたしなめていた、近所の若い庶民のお母さんがいたっけ・・。気ずかない人もいるだろうけんど、フィリピンって、そうやって、キチンと“気を使う人”は沢山居るのだ・・・。ネガティブな事しか見えていない方もいらっしゃるようだが・・・それが、マイナス面だけ、フィリピンのイメージとして伝わって行くとしたらひじょ~に残念ダス。
そんなこんな・・・考えてる内に献花がいっぱいになったのだ。
最後まで残った3分の1位の人達で記念写真。いつもはカメラマン役なので合同写真には入れないのだが、カメラのバッテリー切れ・・! ワシも滑り込みで右端に参加したダス。(代わりにメルっちゃん撮影ざんす。)
Comments
腰、気をつけましょう!
Posted by: higeho | 2009.08.16 07:34 PM
ミンタルでの戦没者慰霊祭、お疲れ様でした。
私も、ダバオにいた4年間、毎年お参りに行きました。どちらかといえば、11月1日の万聖節に…。それにしても、今年の献花はすごい数ですね。ダバオの日本人、日系人コミュニティの発展が感じられます。本当に、懐かしいお顔ぶれで…(郷愁?に浸ったりして…)。
沖縄三線の喜瀬慎仁さん、先日バギオでも演奏されました。会場が4階で車いすの私は行けませんでしたが、北ルソン日本人会のメンバーの方がビデオに撮ってDVDに焼いて下さいました(やさしいーっ)。
腰を!?それは大変!…Get well soon!
ダバシューさんに杖は似合わない…。
Posted by: Isshin | 2009.08.17 03:09 PM