ダバオ日本祭り最終日・リコーダー・コンテスト!
「プラハの春」の著者、春江一也氏の著書、「カリナン」の・・・この街、カリナンは戦前、沢山の日本人入植者で栄えた木材関係の基地的な街だったらしい。今でもその頃の日本人が建てた「日本式」の家屋が残り、そして沢山の日系人が住んでる街ダス。現在はダバオへの農作物の供給先として、今でも公益市場~パレンケには活気が溢れているのだ。
そしてフィリピン日系人会が管理するフィリピン日本歴史資料館の隣に・・・・
リコーダー・コンテストの舞台となる「カリナン野外音楽堂」がある。
JPVA (網代正孝会長) が17年前からフィリピンの子供の音楽教育の一環として続けてきて下さったこのコンテストも去年からはフィリピン日系人会の主催となったが今年もJPVAさんと以前からメジャー・スポンサーとして支えて下さってる東京吉祥寺ライオンズ・クラブのみなさんの協力を頂、晴れて盛大な開催となった。
我がPNJK-IS フィリピン日系人会国際学校は開会式の時のフィリピン国歌の演奏をする為、カリナンに到着早々最終の合わせ・・・・国歌の演奏・・・という事でやや緊張ぎみなのでワシがタクトを振って確認。OK!
会場の野外音楽堂は参加者やJPVAさんのツアーで来られた日本からのお客様ですでにいっぱい。
小学校部門のエントリーは13校。高校部門は2校。今年のコンテスト・ピースはプロフェッショナル・リコーダー・プレイヤーの浅井愛さん http://aiai-recorder-site.hp.infoseek.co.jp/ がリコーダー・アンサンブル用に編曲して下さった「待ちぼうけ」(小学部門) と 「ずいずいずっころばし」(高校部門) で競われたのダ。3声の編曲で結構難しい指使いや和声が出てくる。ワシはこのコンテスト参加希望校全ての先生方対象の説明解説と実技指導を2日間やったがナカナカ大変だったのダ。そのセミナーではワシが原曲を愛さんの編曲に近い形で唄って聞かせ (編曲とかけ離れると混乱させてしまう為) 中国の説話、「守株待兎」から取られたと言う「待ちぼうけ」の歌詞の意味や、「お茶壷行列」から始まった・・・と言われる「ずいずいずっころばし」の歌詞の意味と遊び歌としての使われ方などを、このダバオにも似た様な形で存在する、遊び歌「ホンピャ」になぞらえて各学校の先生に理解してもらい、なおいっそうの楽曲に対する理解を各々の子供達に理解して貰うような努力をしたのだが・・・・・どれだけ皆に伝わっただろうか、気になるダス。
2日間だけの短い先生方用のセミナーだったが半分以上の学校は技術指導も楽譜・編曲解読も上手く伝わったようで、なかなか良い演奏が続いた。
特に今、大事に思ってる事は・・・・見本の音源がなくても、楽譜を読む力さえ少しずつでも養って行けば、キチンと譜面通りの演奏ができ、それこそがひいてはその先の音楽的なステップに子供達を引揚げていくもっとも確実な道だ!・・・という事ナノダ。譜面が弱いワシの音楽人生で学んだ事を、これからの才能があるかもしれない子供達に、少しでも多く伝えていくために今後もこのやり方で先生方を中心にして進めて行くつもりダス。 (本当は子供達と直接やってる方が何倍も楽しいのだけれど・・・・もっと、もっとダバオの子供達の事を考えると、この方法が大切なようだ・・・)
吉祥寺ライオンズ・クラブからサックス奏者でもある河田さんを審査委員長にお迎えして、フィリピン・ダバオ・サイドからは3方の音楽指導のスペシャリストの先生方に公平で昨年よりも厳しい審査をして頂いた。この特別審査委員長河田さん以外のフィリピンの先生方にもコンテスト用の編曲スコアを事前にお渡しし、また事前ミーティングにご参加頂き、先ほどの参加校全校の先生方にお教えした原曲の感じ (ワシが歌って・・この先生方はきちんと楽譜が読めるので編曲でメロディーフェイクしている事とか、耳慣れないボイシング・ハーモニィーなども直ぐにご理解頂けた) や、楽曲の歌詞の意味や 子供達とこの楽曲の関わり方などワシの分かる範囲での文化的背景なども説明させて頂いてたので安心だったノダ。実は去年・・・少なくとも課題曲の編曲楽譜通りの演奏をしていたのに、編曲楽譜に従わなかった学校に高得点が入って審査が混乱した部分があった。編曲楽譜が読めない方や耳慣れない和声が入ると音楽的に高等な編曲でも間違って聞こえてしまったのかもしれないのダ。(ちなみに去年の編曲も浅井愛さんであった。)そんな、反省もあり審査員の方がたにも厳しい審査をお願いしたダス。
そんな厳しい審査の果てに・・・・・・・・
ここから・・・大自慢!!・・・小学校部門13校中・・・我がPNJK-ISが優勝!!
そして・・・
高校部門・・・こりゃまたPNJK-IS高校・・・が優勝!!(エントリー2校だけだけんども・・・!)
ワシが直接教えた高校生は殆んどが4年生。この大会が最後・・・何人かは小学生の頃から教えてた。嬉しい! やっと皆に“優勝”をプレレントでけた・・・!
尊敬するテランテ先生が教えた小学生たちの優勝が決まった時、ワシらダバメルのニナンでもあるニナン・トネットこと、PNJK-IS フィリピン日系人会国際学校の理事長のエスコビリャ判事は大粒の涙をこぼし喜んでくれた。ワシはワシで日本祭りのオープニング・アクトでの“お神輿パフォーマンス”を大成功に導いてくれたマイケル先生や90名以上のメンバー達、そしてこのリコーダー・コンテストで素晴らしい演奏をして小学部・高校部、2部門同時優勝を勝ち取ってくれた子供達に感謝、感謝!そして、皆に・・・おみでと~~~!
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