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2011.03.23

続く地震(余震?)や放射能が心配。

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約100年前から日本人移住者が街作りをして第二次大戦まで現地の人達を平和に暮していた歴史がある、フィリピン・ミンダナオ島のダバオ市。静かなベルサリオ・ハイツ・サブディビジョン(ベルサリオ・ハイツ分譲住宅地)の上をダバオ国際空港に向かって下降するセブ航空のジェットが今朝もかすめて行く。 少しずつ良くなってる・・とは言え、いまだ、寒さに耐え、食料を分かち合い、不自由に耐えている被災者の皆さんの、いくらかでも・・この“のほほんとしたダバオ”そして“日本人の血を引く優しい日系人が沢山住むダバオ”に数ヶ月でも避難できないものかな・・・・っと思う。被災された方々には体一つで逃げられた方が殆んどでパスポートや航空運賃、現地での生活費など・・・日本から比べて各段位に物価は安いとは言え、簡単には行かない問題が沢山あるとは思うが、実現すればいいな、と思う。このダバオに住む我々も被災者の方々の受け入れに対し出来る協力はしたいと思う。マニラで起業されてる方のブログでは、被災者受け入れの検討がされている・・・との事。我がダバオ、フィリピン日系人会でも検討が始まっている。

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NHKワールド・プレミアム(NHK海外日本語放送)を見ている人達はここダバオ市でもごく限られた数だと思うが、CNNのNEWSやインターネットそしてフィリピンの2大ネットワーク、GMAやABS/CBNなどでも震災直後から各地の津波映像も含めNHKに劣らぬ情報は得られる。特にフィリピンからの労働者は日本に沢山おり結婚婚定住者やその家族など全て含め全体で30万6千人居ると言われ、この内東北地方には約4千5百人が暮していると言われてる。ABS/CBNの22日のNEWSでは在日フィリピン大使館によると、今までに被災地において143人のフィリピン人が救助され50人がまだ行方不明だとし、また、福島県いわき市で45才のフィリピン人女性とその娘12才の死亡が確認さてたとしている。 地震発生当初からアキノ大統領は日本大使を通じ災害救助隊派遣申し入れを行なってる。詳しい記事があったので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

* アキノ大統領は17日、駐フィリピン日本大使公邸を訪れ、東日本大震災被災地への捜索救助隊search and rescue (SAR) team派遣など支援の用意があることを桂日本大使に伝え、支援受け入れを検討するよう申し入れた。

フィリピン政府は大震災発生直後の11日と14日にも同様の申し入れを行っており、今回が3回目。

これに対し桂大使は、どのような形で受け入れることができるか本国からの回答待ちとしているらしい。

そして、被災地域には英語を話す人間が少ないし、非常に寒い。また、もし派遣してもらっても現地は混乱しているので燃料、食料、宿泊等自給自足的にしてもらわねばならない等受け入れても解決しなければならない問題点が多いとしているらしい。

大統領報道官は、“日本がフィリピン政府の申し入れに対して即答しないのを拒否と受け取ってはならない、日本には91カ国から援助の申し入れがあるのだから日本が何処の国からどのような援助を受け入れるのか検討する時間を与えるべき”、と表明し日本の回答遅れを冷静に受け止めている。

フィリピンのマスコミは今回の日本の地震、津波、原子力発電所爆発等を大量に報道しているので、フィリピン政府は日本の現状をよく理解している。

なお、フィリピン政府は41人のSAR teamを既に編成し、2週間程度派遣すべく準備を整えてある。 ***

また、他の報道では・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

* 在日フィリピン大使館がこのほど、東日本大震災で行方不明とされている在日フィリピン人42人の名簿を公表した。うち22人が無事発見されたという。16日付インクワイラーが伝えた。

フィリピンでは、日本政府からの合意があり次第、捜索救助(SAR)隊員41人を日本に派遣する用意があるとしており、現在日本政府からの返答待ちだという。日本政府が同隊の入国を許可すれば、フィリピン政府が海外にSAR隊を派遣するのは今回が初めてとなる。リッキー・カランダン広報長官は「日本は我が国に多大な援助をしてくれている。ささやかながらも、日本の親切に報いるためにできるだけの支援を送りたい。後は日本の同意を待つのみ」と語った。なお、日本政府からの返答はまだないという。

ラファエル・セギス外務相が伝えたところによると、在日フィリピン大使館は先日、フィリピン人被災者救援団2組を東北地方の被災地に派遣したが、フィリピン人の負傷者は今のところ報告されていないという。

一方、フィリピン人海外就労者支援団体ミグランテ・インターナショナルのロサナ・タピル氏は15日、「大使館が派遣した救援団は、水も食糧も不足している状態と分かっていたにもかかわらず、救援物資を何も持参せずに現地入りした。ただ単に現地を視察し、メディアの前でポーズを取っていたに過ぎない」と同大使館職員らを非難した。

(Inquirer 3/16/2011) ***

時系は前後するが、このようにフィリピンでも関係の深い国、日本のNEWSはかなり正確に流されまた、伝わって来ている。けっして 「知らない国、知らない街、知らない人たち」 の話ではないのだ。敬謙なカトリックのクリスチャンが多く住むこの国。おだやかなベルサリオ・ハイツの家々の門柱に良く見られるイエス・キリストとマリア様のタイル絵。被災地の方々はもとより、日本に住む全ての人達が早く穏やかな生活に戻れるよう、我々に出来る事をやり、そして祈ります。


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