内田達男 88歳で他界
妹のイネス&ウィンストン夫婦とダバオ日系人会会長のエスコビラさんと共にワシらダバメルも日本に飛び吉祥寺に宿泊。
ワシの母、父、そして叔母、内田あやこの葬儀もここ三鷹の禅林寺だった。叔父とゆかりの深い寺だ。太宰治の墓があることでも有名だが・・・
フィリピン、ミンダナオ島で生まれ復員後もダバオを愛し、ダバオの人を愛した叔父は死ぬまでダバオの事を考え、心配していたはずだ。とりわけ・・・実の娘と言っても過言ではないイネスの事については、いつも心のどこかで思っていたはずだ。元気だった頃からダバオに来て日本に帰る前の日あたりには決まって「修ちゃん、あんたはここに住んでるんだか俺の変わりにイネスの事を頼むよ・・・日系人会や学校の事も大変だからイネスのサポートをしてあげてくれよな。」そんな決め台詞から自分が思い描く日系人会や学校の将来や問題点などを飽きる事無く話続けたものだ。
そして・・・覚えてしまうほど何回も聞いた沢山の話、戦前の事、戦争の時の事、日系人会の創成期、そして現在に至るまでの沢山の事件や出来事・・・ 流石に商売を成功させた人間だけに日系人会やそこに関わる人達を良く見抜いていた。
それらを踏まえた上でこれからの日系人会や学校の難しい局面をイネスやエスコビラさんら、真摯な人達にたくし、微力でも、身内のワシにそのサポートをしてほしかったのだろう。
ワシの出来る範囲で頑張ります・・・・!
ダバオの戻る前にメルっちゃんと共に内田お父さんやあやこさんの思い出の地、目黒不動や五反田の町、神田などを遺骨と一緒に巡った・・・・
今、内田達男の魂は子供の時から見慣れた・・・そして娘イネスの住むこの町、ダバオにあるはずだ。一つの大きな時代が終わった気がする。
Comments